上大岡ひらつか眼科|涙道疾患 | 上大岡ひらつか眼科

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ウイング上大岡 2F

眼瞼手術

涙道チューブ挿入術

網膜光凝固術(レーザー治療)

硝子体注射

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涙道疾患

涙道疾患

眼球の表面を潤す涙は涙腺で作られ、目の表面を潤した後、目頭にある涙点・涙小管・涙嚢・鼻涙管を通り、鼻の奥へ流れていきます。

この涙の排出路を『涙道』と言います。涙の量は、涙を分泌する涙腺と排出する涙道により調節されています。

涙の分泌量が減少するとドライアイに、涙道が狭くなったり詰まったりすることで涙の分泌が過剰になると流涙症(涙が溢れる、とまらない)になります。

一般的に涙の通り道(涙道)のどこかで閉塞することによって起こる眼疾患を総称して涙道疾患といいます。

ドライアイなのか、涙道疾患なのかは判断が非常に困難な病気ですので、専門医を受診するようにしましょう。

当院では、豊富な治療実績をもつ院長による精密な検査、的確な診断、治療を行います。

涙道疾患

ドライアイ

目の潤いが低下して表面が乾いている状態で、涙の量の減少や質の低下が起こりドライアイになります。

また、涙は「油層」「涙液層」「ムチン層」の3層で目を保護されていますが、涙の質が変化してこのバランスが崩れると涙が蒸発しやすくなってしまいます。

原因としてはマイボーム腺梗塞もしくは結膜や涙腺の炎症・変性などが挙げられます。

加齢による生理現象として涙の分泌量が低下しますが、近年、コンタクトレンズの装用やスマートフォンなどの普及によりドライアイの患者様は若い世代も増加傾向にあります。

最近は、ドライアイ患者の多くにマイボーム腺機能不全(MGD)による「油分が足りないドライアイ」があることがわかっています。

ドライアイ

症状

  • 目が乾く
  • 目がゴロゴロする
  • 目がかすむ
  • 充血する
  • 目が疲れる
  • 目が重たい

ドライアイの種類

ドライアイは、さまざまな要因により、涙の安定性が低下するために引き起こされる病気です。

大きく2つの種類に分類されます。

涙の質の異常(蒸発亢進型)

涙の一番外側にある油層が涙の蒸発を防ぎ、目を守っています。

この油層を作っている「マイボーム腺」に異常が生じることで涙が蒸発しやすくなります。

長時間にわたるVDT作業やエアコンによる室内の乾燥、コンタクトレンズの長時間装用、ストレスの増加などにより、近年このタイプのドライアイが増加傾向にあります。

涙の分泌量の異常(涙液減少型)

主に加齢などからくる生理現象として、涙の分泌量が低下します。

ドライアイの治療

当院では、点眼薬のほか、涙点プラグ等の治療を行います。

その他、マイボーム腺炎の治療やアイシャンプーの取扱などもございます。

点眼

ドライアイ治療の基本は点眼薬による治療です。

目の潤いを保つ成分を含んだ点眼剤、または涙の質を改善する点眼剤を用います。

各点眼薬の特徴をふまえながら、お一人おひとりの目の状態、疾患の状況に応じて使用すべき点眼薬を決めていきます。

アイシャンプー

当院ではまつ毛の生え際を清潔に保ち、まつ毛の成長を促し、眼病を予防する効果が期待できる「アイシャンプー」を取り扱っています。

眼科医との共同開発された製品で、目に沁みにくく、ご自宅でも気軽にまつ毛ケアを行なっていただけます。

涙点プラグ

一般的に効果がしっかり期待できるものが、「シリコン製プラグ」であり、シリコン製プラグで異物感を感じる方は、「液体コラーゲンプラグ」というものを使います。

当院はどちらのプラグも準備していますので、専門医師の診察結果をもとに、ドライアイ患者さんと相談しながら使用するプラグを決定するようにしております。

ぜひお気軽にご相談ください。

涙点プラグ治療の考え方

涙腺から分泌される涙の量が少ないのに涙点からどんどん涙が排出されると、涙の量が不足し、目の表面が乾いてきます。

そこで、涙の出口(涙点)に栓(プラグ)をすることで目の表面に十分な涙が目に溜まるようにするのが涙点プラグ治療の考え方です。

これにより、「乾く」という症状は大幅に改善させることができます。

液体コラーゲンプラグとは

少ない涙で目を潤すのが液体コラーゲンプラグを用いた治療です。

液体コラーゲンプラグを用いたドライアイの治療では、涙点からの涙の排出量を調節するのにコラーゲンを用います。

このコラーゲンは、冷たい状態では液状で、体温程度に温めるとゼリー状に固まる性質があります。

このコラーゲンを細い管で涙点から続く涙小管へ注入することで、涙の排出量をコントロールしドライアイの症状を改善するのがこの治療法です。

液体コラーゲンプラグは患者様の負担の少ない治療です。

治療後の異物感がなく、主に軽度から中等度の症状に用いられます。

治療に使われるコラーゲンについて

液体コラーゲンプラグには、医療に幅広く使われているアテロコラーゲンという特殊なコラーゲンが用いられています。

アテロコラーゲンは、酵素処理によって得られる、抗原性の低い、且つ安全性の高いコラーゲンです。

マイボーム腺炎の治療

蒸発亢進型ドライアイの原因である「マイボーム腺機能不全」は、ドライアイ全体の約8割を占めているといわれています。

この機能を改善させることでドライアイの根本的改善に直結します。

流涙(なみだ⽬)

涙道閉塞症(鼻涙管閉塞症)

涙道の一部または涙道の全てが閉塞し、鼻腔に抜けるはずの涙が逆流してしまい、涙が正常に排出されず流涙症状を引き起こす状態のことです。

逆流により、涙が溢れ出すため、目から涙が頻繁に流れる、目が赤い、目やまぶたが腫れる、目の周りがかゆいなどの症状を引き起こします。

また、涙がたまることによって目やにが増えることがあります。

目と鼻の間にある涙囊内で細菌感染が起こると涙囊炎になります。

涙道疾患

こんな症状ありませんか?

  • めやにが多い
  • いつも涙があふれたり、こぼれる
  • 涙で目の周りが腫れる
  • 涙でメイクが落ちてしまう

原因

はっきりとした原因は解明されていませんが、結膜炎などの目の炎症や感染、緑内障の点眼、ドライアイなど様々な原因が指摘されています。

原因が明確ではないことから、予防をすることも難しいため、流涙症や閉塞が見つかった場合は、様子を見るか、手術となります。

涙嚢炎

涙嚢炎は、鼻の付け根部分にある涙液をためる袋(涙嚢)の炎症を指します。

涙嚢は涙液の蓄積場所であり、通常は鼻腔に涙液を排出しますが、涙嚢に炎症を起こすと、この部分が感染や炎症によって影響を受け、目頭やその周囲の部分が赤く腫れ、強い痛みを引き起こすこともあります。

治療について

涙道疾患の検査、治療において、患者様の眼や身体へのご負担を少しでも軽減するために、当院では涙管チューブ挿入術を行なっています。

涙管チューブ挿入術

涙道疾患が起こる原因は様々ですが、症状が進むと目薬では治らなくなります。そのような場合は、閉塞した涙道を開けて涙の排出路を作る必要があります。

涙管チューブ挿入術

当院では、涙道の狭窄あるいは軽度の閉塞に対し涙管チューブ挿入術を行います。

涙道内視鏡で涙道の中の状況を確認し、閉塞部を再開通させます。

その後、再閉塞の予防のため目詰まりが開放された排水管に専用のやわらかい涙管チューブを挿入し、2〜3ヶ月留置します。

この管は通院中に症状の改善状況を見ながら最終的に抜き取ります。

皮膚の切開等もありませんので、患者様の身体へのご負担も軽く、日帰りで行える手術です。
また、当院では涙道内視鏡を涙管チューブ挿入術に利用しています。

直接確認することが困難な涙道に対して涙道内視鏡を利用することで、より正確で安全な手術を実施することが可能です。

手術方法

手術は局所麻酔で行います。所要時間は10分程度です。

皮膚等を切開することなく適切な部位を広げてチューブを挿入することが可能です。

涙道チューブ挿入術

当院では涙道内視鏡(ファイバーテック社)を導入いたしました。

涙道内視鏡を用いて、涙の通り道を調べることで、より正確な検査及び治療が可能となります。

涙道内視鏡(ファイバーテック社)

治療について

  1. 1初診の来院

    涙道疾患と診断された場合は、手術の説明をさせていただき、日程を決めます。

  2. 2手術当日

    局所麻酔によって手術を行います。約10分ほどで手術終了となります。

    手術室を退室後、体調が悪くなければご帰宅可能です。

  3. 3手術後

    処方された点眼薬を指示通りに点眼していただきます。その後の診察については術後にご説明いたします。

  4. 4涙管チューブの抜去

    2〜3ヶ月の経過観察後、涙管チューブを抜去します。抜去手術は局部麻酔を行い、10分程で完了します。

注意事項

  • コンタクトレンズのご使用は、手術当日は控えてください。
  • ものが二重に見える状態が数時間持続するため、安全を考えて原則的にお付き添いが必要になります。
    (ご自身で運転はできません)
  • お化粧や入浴、飲酒はお控えください。
  • お車などの運転は翌日までできませんのでご注意ください。

副作用など

数日間、涙や鼻水に血が混じることがありますので、そのような場合は軽くティッシュで拭いてください。

強く鼻をかんだり目をこするとチューブが抜けてしまうことがありますのでご注意ください。

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